Categorie: Giapponese

パウル・クレー(1879-1940)展

di - 12 Dicembre 2000

クレーの作品は、つねに「現実世界」とつながりをもっていた。そしてその「現実世界」が、さまざまにかたちをかえていく。「アーティストは木のようなもんさ。「根っこ」があってはじめて生きている。そこから栄養をとる。だけど、木とはべつもの。現実の世界に刺激され、目には見えない「内なる世界」を、アーティストはキャンバスのうえに表現する。」ふだんは見のがしてしまうような現実の世界を、クレーの作品は、拡大鏡を通してみせてくれる。


「抽象の世界」と「音楽的なハーモニー」。これが展示会のテーマだ。クレーは、音楽家の息子。そして彼自身、スイス・ベルン市交響楽団の第一ヴァイオリニストだった。じきにクレーは、絵の世界でも音楽的な表現をしめすようになる。この生来の音楽性が、クレー作品のひみつ。ひととなりはきわめて私的。音楽的なテーマやタイトルをこのむ。スタイルは、「記号による擬態」。際限なく形式を壊しては成長していこうとする、表現形態のさまがわりの速さ。しかもクレーの作品は、現実や時間を超越して、別次元のなにものかにダイナミックに変容する。


クレーの人生と創作にちからをあたえたみっつの場所がある。ミュンヘン、パリ、チュニジア。ミュンヘンでカンディンスキー(1866-1944)と親交をもち、それから、ブロー・ロイターらのグループに近づいていった。そこで未来派や表現主義派と知り合うようになる。パリでは、ピカソの作品に出会う。パリはクレーの創作活動を爆発させた。一方、アフリカと地中海の光が、クレーの作品に色彩をあたえる。


「わたしと色彩はひとつのものです。」ひかりに満ち、澄みきった色彩は、クレー作品を特徴づける。1898年から1908年にかけてのクレーの日記帳、あるいは後年、教鞭をとっていたバウハウス(1919年-33年、芸術と技術の統合を目指したドイツの学校。)での講議録のなかに、クレーのたえまない表現法の探究のあとを見ることができる。講義録から引用してみる。


「これがクレーのスタイルだと言うのはとてもむずかしいと、ミケーレ・ダンティーニが、カタログの序文で述べています。これはなにもめずらしいことではありません。スタイルがたえまなく変化するというのは、もしかすると技法を適用する作家の性格かもしれません。あるいはたんなる偶然で、技法がそのたびにかわっていくとしても、おどろくにはあたりません。いずれにしても、作品とアーティストは別もの。なんらかのエピソードが作品のなかにうかがえるかもしれない、というほかは、アーティストから作品を類推するということはできません。」「モザイクや、織物、金細工、コラージュといった伝統的な工芸を、鉛筆や、水彩、テンペラ、油彩をつかって模倣するという、いっしゅのあそびに興じているんです。」


「動揺」(1934年 テンペラと木炭・画布 額縁なし)ほか、著明作品がひしめく。「ピエロ」(1929年)。「夜のパーティー」(1921年 油彩・紙)。「むずかる赤ん坊」(1923年)。「わたしの家のうえの月」(1927年 ペン・紙)。幾何学的な「茶色の点」(1914年 水彩・紙)。「赤い雲」(1928年 インクと水彩・紙)。「夜警をする若い男」(1933年 油彩と鉛筆・麻)。クレーの作品は、とても洗練されているとともに、「線」が、重要な意味をもっている。作品のなかにはいろいろなコンセプトが閉じ込められていて、なぞときに、無限の想像力をかきたてられる。


(フェデリーカ・デ・マリア Exibart 2000.10.25.)


○ トリノ近代・現代美術館 パウル・クレー展 >>> (クレーの絵をクリックすると展示会の項目につながり、いくつかの作品がみられます。)

○ トリノ近代・現代美術館(GAM
: Galleria d’Arte Moderna e Contemporanea di Torino)(美術館のサイト:イタ語) >>>

Articoli recenti

  • Fiere e manifestazioni

ArcoMadrid 2026: il contributo delle gallerie italiane tra contrappunti e dialoghi internazionali

Dalla protesta per l'IVA culturale agli stand sul rapporto uomo-natura: un report da ArcoMadrid 2026, che ha aperto con una…

5 Marzo 2026 22:16
  • Fotografia

Mettersi a nudo è la terza edizione di EXPOSED Torino Photo Festival

EXPOSED Torino Photo Festival, che dal 9 aprile al 2 giugno trasformerà Torino nella capitale della fotografia passa alla guida…

5 Marzo 2026 20:38
  • Arte contemporanea

In Alto Adige c’è una comunità di artisti che si muove tra natura, tradizione e contemporaneità

Tra le montagne dell’Alto Adige, una comunità di artisti reinterpreta la tradizione in chiave contemporanea, in dialogo con la natura…

5 Marzo 2026 18:21
  • Progetti e iniziative

Il Collegio Romano apre alla città, con il programma di conferenze multidisciplinari del VIVE

La Sala della Crociera del Collegio Romano si apre al pubblico con un programma di incontri promosso dal Ministero della…

5 Marzo 2026 18:10
  • Progetti e iniziative

Il Museo del Novecento più accessibile, con video in LIS e visite inclusive

Il Museo del Novecento di Milano, in collaborazione con Ad Artem, presenta sei nuovi video in LIS dedicati ad altrettanti…

5 Marzo 2026 16:35
  • Progetti e iniziative

Quattro serate con Lo Schermo dell’Arte al Teatrino di Palazzo Grassi

Il Teatrino di Palazzo Grassi, a Venezia, ospita una rassegna cinematografica dedicata alle relazioni tra cinema e arti visive, in…

5 Marzo 2026 15:42